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自分で修理できるスマホ「Fairphone」が米国上陸、|裏にある“E-waste”問題
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自分で修理できるスマホ「Fairphone」が米国上陸、
裏にある“E-waste”問題

投稿日時:2026.09.25

画面が割れた、バッテリーの減りが早い、そんな理由で、まだ使えるはずのスマホを買い替えた経験がある人は多いはず。

そんな中、オランダ発のスマホブランド「Fairphone」が、最新モデル「Fairphone Gen 6+」を米国で初めて直接販売を開始した。このスマホの最大の特徴は、本体にドライバーが同梱されており、自分で修理できること。

これまでの「壊れたら買い替える」という当たり前を、真正面から揺さぶる一台だ。

※トップ画像はイメージです。

なぜ今、“修理できるスマホ”が必要なのか

電子機器の廃棄物、いわゆる「E-waste」は世界的に深刻な問題となっている。

国連が発表した最新の「Global E-waste Monitor 2024」によれば、2022年に世界で発生したE-wasteは6,200万トンと過去最多を記録し、2010年比で82%増加。2030年には8,200万トンに達する見込みだ。

しかし、適切に回収・リサイクルされているのはそのうちわずか22.3%にとどまり、残りの多くは埋立てや、正規のルートを通さない非公式な処理に回っているのが実態だ。

自分で修理できるスマホ「Fairphone」が米国上陸、|裏にある“E-waste”問題イメージ画像

その一方で、スマホの買い替えサイクルを短くする背景には、バッテリーが劣化したから、あるいは画面が割れたからなどの理由で、パーツ単位ではなく本体ごと買い替えるという設計思想がある。

米国では近年、スマホの修理を後押しする動きが広がっており、「Fairphone」の米国上陸は、こうした機運の高まりと重なるタイミングでの参入といえる。

ドライバー1本で12個のパーツを自分で交換

「Fairphone Gen 6+」は、バッテリー、ディスプレイ、カメラ、USB-Cポート、背面カバーなど計12個のパーツを、同梱のドライバーで交換できる設計になっている。

部品ごとの価格も公開されており、バッテリー交換は約46ドル、ディスプレイ交換は約90〜104ドルと明朗だ。修理のしやすさを評価する専門機関iFixitからは満点評価を獲得しており、簡単に修理できる仕様となっている。

また、5年間の保証と2033年までのソフトウェアアップデートも付属しており、長く使うことを前提に設計されているのも特長。基準が厳しいことで知られるサステナブル認証「B Corp」も取得している。

スペック競争ではない、スマホのあり方を問う一台

価格は649ドル(約10万円)からとミッドレンジ帯で、各メーカーの最上位機種とスペックを比較すると見劣りする部分もある。

だが、同社が問いかけているのは処理性能ではなく、「バッテリーが劣化したら」「画面が割れたら」その後どうするか、という所有の在り方そのもの。修理をして長く使うことを利点とする発想は、熾烈なスペック競争に陥っている各スマホメーカーの方向性とは、全く異なるものだ。

自分で修理できるスマホ「Fairphone」が米国上陸、|裏にある“E-waste”問題イメージ画像

欧州では10年以上前から展開されてきたブランドだが、米国市場への本格参入は今回が初めてとなる。これはスマホ市場が世界的に成熟してきたなかで、消費者の意識やニーズが変わってきた表れともいえる。

スペックや価格では測れない価値として、再評価され始めた「修理できる」という選択肢。サステナビリティの波は、スマホの市場でも新たな変革を起こすかもしれない。

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Photo:Magnific

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