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投稿日時:2026.04.04
日々の暮らしのなかで手放される衣類。その多くは行き場を失い、廃棄されているのが現実だ。しかし、もしそれらが新たな資源として循環したら。
株式会社ワークスタジオは、繊維資源循環プラットフォーム「PANECO」を基盤に、繊維廃棄物を資源として再定義する「都市森林」構想の実装を開始した。
近年、原材料を外部に依存する従来の構造は大きな転換点を迎えている。
原料価格の変動や特定地域への依存、物流コストの上昇といったリスクが重なり、資源の安定確保は企業活動や社会の持続性に直結する課題となっている。
こうした背景のなかで注目されているのが、「調達する」のではなく「循環させる」という新たな発想。
PANECOは、都市のなかにすでに存在する資源を活かすことで、外部に頼らない持続的な供給モデルを築く試みを始めた。
PANECOは、不要になった衣類や繊維製品を回収し、再資源化して社会に循環させる仕組みを持つ繊維資源循環プラットフォーム。
その代表的なプロダクトである「PANECO board」は、建材や内装材、家具などに活用され、従来は木材が担ってきた役割を代替する素材として広がりを見せている。
都市では大量の繊維廃棄物が日々生まれているが、PANECOはそれらを木材に代わる資源として再生することで、天然資源への依存を抑え、都市に眠る資源を新たな供給源へと変えていく。
この考え方こそが、今回ワークスタジオが掲げた「都市森林」。金属資源を再定義した「都市鉱山」と同様に、繊維資源を都市の中で循環させることで、資源供給のあり方そのものを見直す試みだ。
2026年中旬以降には量産が開始され、国内外での展開も進められる予定だという。
環境問題や地政学リスクなどの影響により資源の貴重性が上がり続けるなか、これまで資源として認識されていなかったものを見直す取り組みは、今後は欠かせないものになっていきそうだ。
画像提供:株式会社ワークスタジオ