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投稿日時:2026.03.07
毎年3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」。女性の社会的・経済的・文化的な功績を称えるとともに、ジェンダー平等について考える日として世界各地でさまざまな取り組みが行われている。
“ばかうけ”などで知られる米菓メーカー、株式会社栗山米菓も、この日に合わせて自社の女性活躍推進の取り組みと社員の実例を公開した。
栗山米菓の特徴的な点は、育児休業取得率が女性だけでなく男性も100%であること。しかもこれは2023年度から継続しているという。かたちだけで機能しない制度とは違い、実際に使われる職場環境を整えてきたことが、この成果の背景にはある。
近年では、企業の持続的成長を支える経営の考え方として「人的資本経営」が注目されているが、栗山米菓では、社員がライフステージの変化を迎えても安心して働き続けられる環境づくりを、その実践の一つとして位置づけている。
栗山米菓の取り組みで注目すべきは「使いやすさ」にも目を向けている点だ。同社では、出産や育児だけでなく、介護、不妊治療、更年期といったさまざまなライフステージに対応した支援制度を整備。さらに男性の育児参加も含めた「全社員型」の両立支援を進めてきた。
その象徴的な制度が、主力商品「ばかうけ」のキャラクターにちなんだ福利厚生制度「バリンの“働く女性応援パッケージ”」と「ボリンの“イクメン応援パッケージ”」。
制度名にキャラクターを取り入れることで、堅いイメージになりがちな福利厚生を親しみやすくし、利用のハードルを下げる工夫がされている。
また、それぞれの制度パッケージが素晴らしい。女性向けの制度には、育休だけでなく、生理やPMS、不妊治療、更年期などに対応する「エフ休暇」、婦人科検診費用の補助、子の看護等休暇、育児短時間勤務制度などが用意されている。
一方、男性向けの制度では「妻の出産のための休暇」や「出生時育児休業(産後パパ育休)」など、家庭との両立を支える仕組みが整えられている。そしていずれもテレワーク支援があるなど、出産や育児に必要なさまざまな支援がセットになっている。
こうした制度が、上司や同僚の理解を深め、取得を後押しする職場の空気を育てることで、制度が自然に活用される環境が生まれる。栗山米菓が育児休業取得率男女100%を継続できている背景には、そうした風土づくりの積み重ねがある。
栗山米菓の現状を見ると、制度を作るだけでなく、いかに利用できる風土を企業が作り上げられるかが大切なのがわかる。ちなみに、栗山米菓の社員は平均年齢が37歳、平均継続年数は約15年だという。今後の企業経営の大きなヒントがここにはありそうだ。