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投稿日時:2026.02.01
毎日の暮らしをやわらかく包むカーテン。役目を終えたカーテンが、再び新しいカーテンとして生まれ変わる取り組みが始まった。株式会社サンゲツと帝人フロンティア株式会社は、不要となったポリエステル製カーテンを新しいカーテンへと再生する「水平循環リサイクルシステム」の運用を開始した。
カーテンの「水平リサイクル」によって生まれる新商品が、2026年春にサンゲツより発刊予定のカーテン見本帳「2026-2029 AC」に収録される予定だ。
「水平リサイクル」とは、カーテンをカーテンとしてリサイクルするように、同じ製品としてリサイクルする方法。リサイクルの中でもハードルが高いといわれており、なおかつ新たに製品を作る際に資源調達が削減できることから、サステナビリティの高さが評価されている。
インテリア業界において、カーテンからカーテンへと素材を循環させる“水平循環”は、これまで難しいとされてきた分野。そんななか、全国に広がる販売網を活かし、使用済み自社カーテンの回収スキームを推進してきたサンゲツと、ポリエステルのリサイクル技術とサプライチェーン構築力を持つ帝人フロンティアが連携することで、実用化に至った。
ポリエステル製カーテンは、耐久性や機能性の高さから広く普及している一方で、不要になった後は廃棄物として処理されることが多く、循環型社会の実現に向けた課題でもあった。また、販売終了となったカーテンの余剰在庫も、焼却などに頼らない活用方法が求められていた。
サンゲツは2000年から「カーテン・エコプロジェクト」を通じて使用済み自社カーテンの回収を進め、省資源や省エネの観点から商品開発を行ってきた。
そして帝人フロンティアは1995年にリサイクルポリエステル繊維「ECOPET®(エコペット)」の販売を開始し、ケミカルリサイクル技術を長年磨いてきた。
そんな2社の協力より実現した今回の取り組みでは、サンゲツブランドのポリエステル100%の使用済みカーテンや販売終了品を回収し、ケミカルリサイクルによってポリエステル原料へと再資源化。その再生原料を一部に使用して、新たなカーテンを製造・販売。そして、使用後に再び回収することで、カーテンからカーテンへの循環を可能にする。
不要なカーテンから、石油由来と同等品質の再生ポリエステル繊維を生み出すサプライチェーンを構築することで、資源を使い捨てるのではなく、何度も活かす仕組みが整った。
私たちが何気なく選ぶカーテンも、これからは“その後”までを考える時代へ。カーテンを廃棄するとき、購入するときには、地球のためになる選択肢がないかを一度調べてみるといいかもしれない。