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投稿日時:2026.01.07
新しい情報や出会いに満ちた展示会やビジネスフェアは、年間を通して数多く開催され人気を博している。だが、その華やかな空間が会期終了とともに姿を消した後には、大量の資材が廃棄されるという課題を抱えている。
展示会ブースデザインを手がけるスーパーペンギン株式会社は、その問題に向き合い、「再生板紙構法」を用いた展示会ブースを開発。パシフィコ横浜で開催される「SCビジネスフェア2026」にて、TSUTAYAなどを運営するCCCカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の出展ブースに「再生板紙構法」を用いた展示会ブースを試験実装する。
展示会業界では、会期終了後にほとんどの木工ブースが廃棄され、その量は年間2万トン以上とも言われている。効率やデザイン性を優先してきた結果だが、環境への負荷は決して小さくない。スーパーペンギンが提案する「再生板紙構法」は、こうした現実に対する一つの答えだ。
この構法の特徴は、「木工ブースそのものをなくす」ことではない。寸法やデザインの自由度といった木工の良さを活かしながら、素材だけを再生板紙に置き換える点にある。職人の作業工程はほとんど変わらず、壁紙仕上げを施すことで外観も従来の木工ブースと見分けがつかない仕上がりになるという。
今回試験実装されるブースでは、通路沿いに再生板紙で作られた展示台を3台配置し、背面は木枠と再生板紙を組み合わせたハイブリッド構造が予定されている。
現時点では防炎処理の工程が必要なため、コストは木工ブースの約1.5倍という課題もある。それでも、CCCカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が正式にこの構法を採用したことは、実証段階から普及への一歩といえるだろう。一社の選択が、やがて業界全体のスタンダードを変えていく可能性もある。
見た目はこれまでと変わらなくても、素材や考え方を少し変えることで、未来への負荷を減らすことができる。会場を訪れる際には、ぜひブースの「中身」にも目を向けてみたい。