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投稿日時:2026.02.18
環境への意識が高まるいま、私たちの暮らしの中でも「素材を選ぶ」という視点が少しずつ広がっている。そんな中、スーツ業界でも新たな動きが始まった。
株式会社エステックが開発・製造する100%紙製ハンガーが、株式会社コナカの次世代型オーダースーツブランド「FUTURE SUIT TECHNOLOGY」(略称:FST)で採用された。
今回コナカは国内スーツメーカーにおいて初めてとなる、本格的なスーツ用紙製ハンガー(ガーメントバッグ対応)の導入を開始。慣習的に使われてきたプラスチック製ハンガーからの転換として注目されている。
採用されたハンガーは、100%紙製でFSC®(森林管理協議会)認証を取得している株式会社エステックが、 認証紙を使用して設計・製造したもの。使用後は紙資源としてリサイクルもできる。
また、組み立て式でコンパクトになるため、輸送コストの削減によるCO2削減効果も期待できる。省スペース保管が可能なため、店舗や倉庫のスペース効率も向上できるというメリットも。
しかし、スーツの紙製ハンガーと聞くと、ジャケットの形を美しく保つための品質と強度が気になるかもしれない。だが今回のハンガーは、2.1mmの高強度板紙を採用し、独自の立体構造で安定感を実現しているという。
さらに、肩のラインに沿った厚みとカーブがあり、ジャケットのシルエットをきれいに保ち、型崩れを防止。スーツだけでなく、コートなど重いアウターにも対応できる設計だ。さらにパンツバー付きで、スラックスやスカートにも使える実用性も備えている。
また、ガーメントバッグにかけたまま収納できるデザインのため、出張や旅行先でもそのままクローゼットに吊るせるのが魅力。
コナカの執行役員で事業本部長の中嶋傑氏は導入の背景について、持続可能性や廃棄時の環境負荷についての課題意識のもと、「環境性能・デザイン性・ブランド表現の3点を両立できる紙製ハンガーに魅力を感じた」と語っている。
「FUTURE SUIT TECHNOLOGY」は、“シンプル、イージー、フレンドリー”をキーワードに、これからのスーツの在り方を提案するブランド。その思想の延長線上に、紙製ハンガーという選択があった。
これまでは考えられなかったスーツ業界での紙ハンガーの導入。これがアパレル業界で新たな風を巻き起こすきっかけになるかもしれない。