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投稿日時:2026.03.09
牛めしチェーン「松屋」を展開する株式会社松屋フーズホールディングスが、株式会社タックジャパンと連携し、松屋の店舗や工場から出る食品残渣を活用し、新たな循環を生み出す取り組みを開始した。
松屋フーズが取り組むのは、食品残渣を堆肥として再資源化し、その堆肥で育てた国産米を店舗で提供する「循環型フードチェーンモデルの展開」だ。
この取り組みは、フードロスの削減、資源の循環、有機農業の推進、そして脱炭素という複数のテーマを同時に実現する試み。また、国産米の安定した調達もかなえる。
普段、食事を終えたあとに残る食品残渣は、多くの場合廃棄物として処理される。しかし今回の取り組みでは、それを農業資源として再活用。松屋の店舗や工場から出る食品残渣を堆肥化し、その堆肥を使って育てた米を再び店舗で提供するという、食の循環が生み出す。
この取り組みでは、タックジャパンの顧客である水稲生産者が、松屋由来の堆肥を使用して稲作を行う。栽培にはJクレジット認証農法が採用され、稲作由来のメタンガス排出量を約30%削減できるとされている。
この農法によって育てられた米は、いわば“脱炭素米”。環境負荷を抑えながら生産された国産米が、松屋の店舗メニューとして提供されることになる。
また、今回の仕組みでは、生産者と松屋が直接取引を行う点も特徴のひとつ。中間流通を減らすことで、生産者の収益性向上と店舗側の安定調達を両立させることを目指している。対象となる圃場面積は約2,000haで、東京ドーム約435個分に相当する広さだという。
さらに、堆肥の活用は化学肥料の使用削減にもつながり、持続可能な農業を後押しする効果も期待されている。
フードロス削減、資源循環、脱炭素、そして農家の収益性向上と、ひとつの取り組みで多くの課題解決にアプローチしていくこのプランは、循環型もここまで来たかと感心するほどの仕組みだ。
外食事業のほかにもフードリサイクル業を展開する松屋フーズは、今後も新たなプロジェクトで驚かせてくれるかもしれない。