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投稿日時:2026.02.09
カンロ飴やピュレグミで知られるカンロ株式会社が、株式会社REMAREとの協業を通じて、廃棄包材を再資源化し、実際に使われる什器へと生まれ変わらせる取り組みを進めている。
カンロは、2025年1月から12月末までの1年間で、REMAREを通じて2,500kg以上の廃棄包材をマテリアルリサイクル。そのうち約1,300kgが、テーブルやベンチといった什器として、オフィスや大学、ホテルなどの空間に導入されたという。
ただ「再生する」だけでなく、実際に日常の中で長く使われる形に変えることで、資源の循環をより現実的で意味のあるものにしている。
製造工程で生まれる廃棄包材は、これまで焼却処理されることも多く、「廃棄物」として扱われてきた。今回の協業では、それらを再生マテリアルとして活用することで、廃棄処理そのものを回避している。
この取り組みは、廃棄物の削減につながるだけでなく、再生材を什器や建材として導入することで、バージンプラスチック由来製品の新規調達を減らすことにもつながっている。
廃棄物の発生抑制から再調達、そして空間での長期使用までを一貫して行うことで、理想的な循環モデルを生み出している。
再生されたマテリアルは、すでにさまざまな場所で活用されている。
たとえば「こもののいえ」では洗面台の天板として採用され、早稲田大学「GCC Common Room」ではカウンター天板や腰板として実装。学生や教職員が集う共用空間の一部として自然に溶け込んでいる。
さらに社内でも、循環を完結させるクローズドリサイクルの実践が進んでいるという。
実際に飴を製造している山口県のひかり工場の社員食堂では、廃棄包材から再生された板材をテーブルとして導入。製造現場で生まれた素材が、同じ拠点に戻り、日常的に使われる什器へと生まれ変わった。
社員からは、「工場内でどうしても廃棄せざるを得ない包材が、マテリアルリサイクルされ毎日使う食堂のテーブルとして循環しているのを見てとても嬉しく、サステナブルな意識が高まった」といった声が寄せられているという。
今後カンロは、昨年にメインとして取り組んできたノンシュガー果実のど飴の包材だけでなく、製造工程で発生するさまざまな廃棄包材へと対象を広げ、資源循環と環境負荷低減をさらに進めていくという。