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投稿日時:2026.02.13
スターバックス コーヒー ジャパンと、霧島酒造が手を取り合い、宮城県・都城の自然と人をつなぐ施設「KIRISHIMA GREENSHIP icoia(キリシマ グリーンシップ イコイア)」を、2026年1月27日に開業する。
コーヒーと焼酎。一見すると異なる文化を持つ両社だが、地域と自然を大切にする姿勢は共通している。2017年、スターバックスの社内研修で霧島酒造を訪れたことをきっかけに交流が始まり、「都城にみんなの憩いの場をつくりたい」という想いから、2022年に本格的なプロジェクトが動き出した。
「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」は、スターバックスの店舗、霧島酒造直営の「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea」、植物園、芝生エリア、屋上庭園などを備えた複合施設。訪れる人が自然の中で思い思いに過ごし、何度でも足を運びたくなる“日常に寄り添う場所”として構想されている。
建築を手がけたのは建築家・隈研吾氏。「その土地の環境、文化に溶け込む建築」という思想のもと、竹をふんだんに使った建物は、都城の風景にやさしくなじむ。エントランスから続く晒竹の曲面天井は、自然素材ならではの温もりを感じさせ、訪れる人の緊張をほどいていく。
左手に広がる「KIRISHIMA LIFE STORE ipomea」では、「暮らしをアップデートしてくれるような晩酌の相方」をテーマに、食品や酒器、雑貨などを展開。自宅に戻ってからも“いこい”の時間が続くような提案が並ぶ。
一方、ガラス張りの植物園「めぐりの森」では、亜熱帯植物に囲まれながら、コーヒー片手にひと息つける。都城盆地の地下水「霧島裂罅水(キリシマレッカスイ)」をたたえた水槽を泳ぐ錦鯉も、静かな時間を彩る存在だ。
スターバックス コーヒー 都城KIRISHIMA GREENSHIP icoia店では、晒竹を用いた特別仕様のカウンターや、九州南部のシラスを使ったサイレンロゴなど、この場所ならではの意匠が随所に施されている。都城初のドライブスルーも併設され、車での移動時間さえも“いこい”の一部になる。
「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」のもう一つの特徴は、資源循環を“体感できる”点にある。施設で使われる電力は「サツマイモ発電100%」。焼酎づくりから生まれる副産物や、都城市内のスターバックス2店舗から出るコーヒーかすを活用し、エネルギーとして再利用する。コーヒーかすをメタン発酵させて発電に用いる試みは、国内スターバックスとして初の取り組みだ。
植物園では、焼酎蒸留時に発生する温熱を冬場の暖房に再利用。駐車場にはEV充電スタンドも設置され、エネルギーの循環を身近に感じられる仕掛けが整っている。
さらに、焼酎かすやコーヒーかすを使った「たい肥づくり実験」を通じて苗木を育て、将来的な植林へとつなげていく構想も進行中だ。
都城の自然、文化、人、そしてエネルギー。そのすべてが静かにつながり合う「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」は、ただ訪れる場所ではなく、これからの暮らしや地域のあり方をそっと考えさせてくれる、新しい“いこい”の拠点になりそうだ。
| 場所 | 霧島酒造 本社増設工場北側 |
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| 住所 | 宮崎県都城市下川東4丁目5869番8 |
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スターバックス店舗・芝生エリア「いこい庭」7:30~22:00 植物園「めぐりの森」・屋上庭園「見晴らしの丘」9:00~19:00 霧島酒造直営店舗 KIRISHIMA LIFE STORE ipomea10:00~19:00 |