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湘南国際マラソン、
ゴミ排出量の大幅削減を実現

投稿日時:2026.01.26

青い海と富士山を望むコースが魅力の湘南国際マラソンが、2025年12月7日に開催された。その舞台裏で、もう一つ大切に育てられてきたテーマがある。それが「環境配慮型大会」という考え方だ。湘南国際マラソン大会事務局は、2025年に開催した大会において、ゴミ排出量を大幅に削減したことを発表した。

湘南国際マラソンが続けてきた挑戦

大量の人が集まるスポーツイベントでは、ゴミの問題は避けて通れない。だからこそ同大会では、「環境配慮型マラソン」を運営の柱の一つに据え、SDGsの考え方を大会全体に取り入れてきた。
今年の大会には定員いっぱいとなる26,000名がエントリーし、22,639名が出走。大会当日のゴミ排出量は2,274kgとなり、2019年大会の11,495kgと比べて約76%の削減を達成した。これは2022年大会以降、4大会にわたり継続して積み重ねてきた取り組みの成果であり、湘南国際マラソンの開催史上、最も少ない排出量だという。
ランナー一人ひとりの小さな行動が、景色を守る力になる。その思想が、数字として表れた結果とも言える。

給水所にも「マイカップ・マイボトル」を

象徴的な取り組みが、給水所で使い捨てカップやペットボトルを使わない「マイカップ・マイボトルマラソン」だ。
通常マラソンの給水所では、使い捨てカップやペットボトルが散乱する様子が定番だが、湘南国際マラソンでは給水所に「マイカップ・マイボトル」を取り入れている。参加ランナーが各自でカップやボトルを携行することで、給水所から発生する大量のゴミを抑制する仕組みで、国内の大規模大会の中でも先進的な試みとして知られている。

スタート地点をクリーンにする「クリーンスタートプラン」

さらに近年注力しているのが「クリーンスタートプラン」。これは、スタート前の寒さ対策として着用していた防寒用ウェアをコース上で預け、レース後に返却を受けられる仕組み。スタート直前に使い捨てウェアが路上に廃棄されてしまう課題を解消するため、2024年から導入された。
今年は約3,000人がこのプランに参加し、「ビニール製レインコートが散乱しておらず気持ちよかった」「路上に廃棄してしまう罪悪感から解放された」といった声が寄せられた。
また、廃棄しないウェアを着られることで、「当日の気温に応じて着用するウェアを選べた」「薄手のダウンで暖を取れた」と、快適性を評価する意見も多く、アンケートでは約93%が「クリーンスタートプランに申し込んで良かった」と回答している。
「マイカップ・マイボトルマラソン」と「クリーンスタートプラン」。開催者の努力だけでなく参加者も共に取り組み、参加者26,000人規模の大会でありながら大幅なゴミ削減を実現したということにも大きな価値がある。
次回の「第21回 湘南国際マラソン」は2026年12月6日(日)に開催予定。きれいな海と街を感じながら走る特別な体験に、ぜひ参加してみては。