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三井不動産ビル屋上に「スマートコンポスト」を導入、オフィスの生ごみが屋上菜園へ

投稿日時:2026.03.08

オフィスビルの屋上を舞台にした小さな循環が生まれている。株式会社komhamは、三井不動産株式会社が所有する「三井二号館」の屋上に、生ごみ処理機「スマートコンポスト」を導入した。

都心のオフィスビルで始まった、生ごみ循環の取り組み

三井不動産グループでは、2030年度までに温室効果ガス排出量を2019年度比で40%削減し、本社事業所の廃棄物再利用率90%を達成する目標を掲げており、三井二号館ではこれまでも簡易コンポストを用いて生ごみを堆肥化し、屋上菜園に活用してきた。

しかし、発酵不良や臭いが出るなどのリスクや、攪拌作業の手間などが課題となっていた。そこで導入されたのが、今回のkomhamの「スマートコンポスト®」だ。

飲食店舗から出る生ごみを効率的に堆肥化し、屋上菜園に還元する。ビル内で発生した生ごみを資源として循環させ、屋上菜園に還元するいう完結型の取り組みだ。

最短1日で堆肥に変わる都市型コンポスト

「スマートコンポスト」の特徴は、都市の限られたスペースでも安定的に運用できる点にある。

装置はソーラーパネルで自律駆動する仕組みで、AC電源や排水設備を必要としない。屋上などにも設置しやすく、都市環境に適した設計になっている。さらに独自の微生物群「コムハム」が生ごみを高速で分解し、最短1日で堆肥化することが可能だ。

内部には自動攪拌機能も備えられており、従来のコンポストで必要だった手作業を減らしながら安定した運用を実現する。運用状況はクラウド上のダッシュボードで確認でき、投入された生ごみ量や分解率、温室効果ガス削減量などのデータを可視化することもできるという。

こうした仕組みが広がることで、今後は多くの施設をはじめ自治体などでの展開も広がるかもしれない。新たな循環のかたちが、これからの都市の風景の一部になる可能性を秘めている。