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投稿日時:2026.07.06
ものづくりの現場では、製品にならない素材が日々生まれている。その"余り"を廃棄物ではなく、自然から託された資源として見つめ直す取り組みが始まった。国産爪楊枝づくりで生まれる白樺の削り粉が、伝統技術と出会い、新たなお香として生まれ変わる。
北海道産の白樺からつくられる国産爪楊枝。その製造工程では、一本一本を削り出す過程で細かな木粉が生まれる。
これまでも可能な範囲で活用されてきたものの、安定した用途を見いだすことは容易ではなかった。しかし、その木粉も爪楊枝と同じ一本の木から生まれた大切な素材であることに変わりはない。
こうした思いから、国内でも数少ない丸軸国産爪楊枝メーカーである菊水産業と、お香ブランド「クリスタルインセンス」が共同開発したのが、100%天然植物由来のお香「白樺と除虫菊」だ。
アップサイクルという言葉が広がる一方で、本取り組みの根底にあるのは「自然の恵みを余すことなく使い切りたい」という、ごくシンプルな思想である。
今回の取り組みがもう一つ大切にしているのは、日本各地に残る伝統技術の継承だ。
クリスタルインセンスは、福岡県八女市で水車だけを動力に杉粉を挽く伝統技法を受け継ぐ職人と連携し、天然素材だけを使ったお香づくりを続けている。
白樺は油分が少なく、化学添加物を使わずにお香として成形することは難しいとされてきた。それでも数カ月にわたる試行錯誤を重ね、無添加で安定した燃焼を実現。白樺の木粉と天然の除虫菊、そして福岡県産の椨(タブ)粉を組み合わせることで、素材本来の香りを生かした製品が完成した。
ここには、素材だけでなく、職人の知恵や技術そのものを未来へつないでいこうとする姿勢がある。
大量生産・大量消費の社会では、製品にならなかった素材は「廃棄物」として扱われることが少なくない。
しかし、視点を変えれば、それらはまだ使い切られていない資源でもある。
今回、お香へと生まれ変わったのは、ほんのわずかな白樺の削り粉だ。その背景には、自然の恵みを最後まで使い切るという考え方、地域産業を支える職人への敬意、そして伝統技術を次世代へ残そうとする思いが込められている。
サステナビリティは、新しい素材や最新技術だけで実現するものではない。
これまで見過ごされてきた価値に光を当て、「捨てる」という前提を見直すこと。その積み重ねこそが、資源も文化も循環する社会への一歩になるのではないだろうか。
画像提供:クリスタルインセンス(キャンプ女子株式会社)
| 商品名 | 【限定コラボ】お香「白樺と除虫菊」約60本入 |
|---|---|
| 価格 | 6,600円(税込) |
| 原材料 | 北海道産白樺木粉、天然除虫菊粉末、福岡県産椨(タブ)粉末 |
| 販売場所 | クリ スタ ルインセン ス オンラインショッ プ&菊水産業 公式オンラインショップ |