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投稿日時:2026.06.10
バターの品薄や高騰が製菓・製パン業界にとって大きな課題となるなか、Re Design株式会社は、余剰脱脂粉乳を活用した次世代機能油脂「Re:Butter(リ・バター)」を開発。2026年7月からBtoB向けに販売を開始する。
パンや焼き菓子づくりに欠かせないバター。その価格高騰や供給不安は、近年、製菓・製パン業界にとって大きな課題となっている。
また、バターづくりの裏側では、別の問題も進行している。それはバターを製造する際、生乳から乳脂肪分を取り出した後に残る「脱脂粉乳」。この在庫が国内で増え続けているという。
一般社団法人Jミルクと農林水産省による2026年度需給見通しでは、脱脂粉乳の期末在庫は8万3300トンに達する見込みで、前年比19.8%増と予測されている。バターを製造する過程で生まれる脱脂粉乳の活用は、酪農・乳業業界全体の長年の課題となってきた。
今回Re Designが発売する「Re:Butter」は、バター製造時の余剰脱脂粉乳を活用したバター代替機能油脂。バター不足と脱脂粉乳の在庫という2つの問題を解決していく。
「Re:Butter」は、特許出願済の独自配合によって、脱脂粉乳のアップサイクル率74%を実現。これまで飼料転用や輸出などで対応されてきた脱脂粉乳を、再び食品の原料として循環させる仕組みを目指している。
また、業務用製品として開発された「Re:Butter」は、製菓・製パン現場での使いやすさを重視していることも特徴。
公的機関による実証では、天然バターと同等の扱いやすさや機能性を持つことが確認されており、既存の設備やレシピを大きく変更せずに導入できるとされている。調達コストも従来のバター比で20〜30%削減できるとされており、原材料価格の上昇に苦しむ製菓・製パン業界にとってはとても魅力的な商品だ。
しかも栄養面では、バターと比較してカロリーを約18%、脂質を約26%削減。タンパク質は約6倍、食塩相当量は約66%少なく、トランス脂肪酸ゼロ表記にも対応しており、添加物不使用。
ここまで揃うと、BtoB向けとは言わず、ぜひ一般発売して欲しいぐらいの商品だ。
Re Design株式会社は「Re:Butter」を起点に、「Circular Design(デザインによる循環)」構想を推進し、脱脂粉乳以外の未利用乳原料や副産物の活用にも取り組む予定だという。
バターにまつわる2つの課題を、同時に解決する「Re:Butter」。多すぎるほどの課題を抱える現代社会では、イノベーションこそが救世主となるのかもしれない。
画像提供:Re Design株式会社