注目のタグ

消えゆく棚田を未来へ。|地域活性化を目指す『WEAZER』プロジェクト始動
記事詳細ページタイトルのあしらいアイコン

消えゆく棚田を未来へ。
地域活性化を目指す『WEAZER』プロジェクト始動

投稿日時:2026.06.25

富山県氷見市の「長坂の棚田」で、棚田保全と地域活性化を目指す新たな取り組みが本格的に始動した。
ヤマタネとARTHは、棚田を活用した完全エネルギー自給型宿泊施設「WEAZER」を2027年春の開業に向けて建設。地域資源を生かした持続可能なまちづくりに挑戦する。

棚田を舞台にした完全オフグリッド宿泊施設「WEAZER」が始動

消えゆく棚田を未来へ。|地域活性化を目指す『WEAZER』プロジェクト始動イメージ画像

株式会社ヤマタネと株式会社ARTHは、富山県氷見市の「長坂の棚田」において、地域活性化に向けた取り組みを本格始動した。両社は2026年2月に締結した「棚田を中心とした持続可能な地域づくりに関する連携協定」に基づき、棚田オーナー制度へ参画するとともに、宿泊施設「WEAZER」の建設に向けた地鎮祭を実施した。

計画されている施設は、棚田や農業をコンセプトに据えた完全エネルギー自給型の宿泊施設。太陽光発電や雨水利用などの自然エネルギーを活用し、電気や水を自給自足する仕組みを採用。来訪者は宿泊を通じて地域の農業や歴史、文化に触れることができる。

また、棚田を軸にした完全エネルギー自給型宿泊施設は国内初の取り組みとされており、観光と環境配慮を両立する新たな地域モデルとして注目を集めそうだ。

棚田の価値を未来へつなぐ。地域課題の解決を目指す取り組み

消えゆく棚田を未来へ。|地域活性化を目指す『WEAZER』プロジェクト始動イメージ画像

長坂の棚田は、海越しに立山連峰を望む景観が評価され、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている地域である。さらに、28年にわたり棚田オーナー制度を運営し、都市部との交流や地域の魅力発信に取り組んできた。

一方で、全国の中山間地域と同様に、担い手不足や高齢化が進み、農地維持や地域コミュニティの継続が課題となっている。

今回のプロジェクトは、宿泊事業による新たな経済循環を生み出しながら、棚田保全と地域活性化を同時に進める試みである。

自然と共生する新たな滞在体験を提案する「WEAZER」

WEAZERはARTHが開発したオフグリッド型居住モジュールである。太陽光と蓄電池による発電システム、雨水の浄化・再利用技術などを組み合わせることで、既存の電力網や水道インフラに依存しない暮らしを実現する。
排水や環境負荷を抑えながら運用できることも特徴だ。

こうした技術は、観光施設としての活用だけでなく、災害時のレジリエンス向上やインフラ維持が難しい地域での活用も期待されている。

人口減少や気候変動への対応が求められるなか、WEAZERは地域の自然資源とテクノロジーを結びつける新たな選択肢となるかもしれない。今回の氷見市での取り組みは、その可能性を示す一歩となりそうだ。

トップへ戻る