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投稿日時:2026.08.17
脱炭素社会の実現に向け、製造時のCO₂排出量を減らすだけでなく、大気中のCO₂を回収する技術の活用も進んでいる。KEENは、CO₂吸着・保持機能を持つサステナブル素材を靴のパーツに初採用し、身近な製品からCO₂削減につなげる新たな試みを始めた。
気候変動への対応が求められるなか、CO₂排出量そのものを削減する取り組みに加え、大気中に存在するCO₂を直接回収する技術にも注目が集まっている。その一つが「DAC(Direct Air Capture)」と呼ばれる、大気中からCO₂を直接回収する技術だ。
滋賀県発のスタートアップ・ベホマルが開発した「美環®」は、バイオマス由来のCO₂吸収材。プラスチックや樹脂に混ぜて使用できる機能性素材で、製品の形状やデザインを変えることなく、特定条件下でCO₂を吸着・保持する機能を付加できるという。
樹脂に配合した「DACプラ®」のほか、塗料やインクなど、さまざまな製品への応用が進められている。※
KEENが発売した「Bungee Shoelace Kit II」は、シューレースロックに「美環®」を配合した「DACプラ®」を採用した製品だ。同ブランドのフットウェア関連製品としては初の採用となる。
1足分のシューレースロックは約20gの樹脂パーツで構成され、そのうち「美環®」配合素材を使用しているのは約2g。このわずかな素材の中に、テニスコート約1面分に相当する約2,200平方メートルの表面積を持つ構造を備え、特定条件下でCO₂を吸着・保持する機能を発揮するという。
KEENはこれまでも、PFASの排除やリサイクル素材の採用など、素材選びや製造工程における環境負荷の低減を進めてきた。今回のベホマルとの協業では、CO₂を吸着・保持する素材を身近な製品の小さなパーツへ取り入れることで、脱炭素への新たなアプローチを提示している。
CO₂削減を特別な設備や取り組みだけでなく、日常的に使う製品から考える。サステナブル素材の用途が広がれば、暮らしの中で脱炭素に関わる選択肢も増えていきそうだ。
※CO₂吸着・保持性能はベホマル社独自の試験条件によるもので、使用・加工条件などによって異なる可能性があります。
画像提供:キーン・ジャパン合同会社