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投稿日時:2026.10.13
同じものを見たり、同じ音を聞いたりしていても、感じ方は人によって異なる。こうした脳や神経の多様性を尊重する「ニューロダイバーシティ」という考え方が広がっている。
2026年11月には、脳や感覚の違いを体験できるイベント「みんなの脳世界2026~超多様~」が東京で開催される。ニューロダイバーシティとは何か、発達障害との関係や具体的な取り組みを紹介する。
ニューロダイバーシティとは、「Neuro(脳・神経)」と「Diversity(多様性)」を組み合わせた言葉で、脳や神経に由来する認知や感覚の違いを、人間が持つ多様性の一つとして尊重する考え方だ。
例えば、同じ教室にいても、周囲の音が気になって集中できない人もいれば、静かすぎる環境が苦手な人もいる。文字の読みやすさ、光のまぶしさ、物事の捉え方なども、一人ひとり異なる。
ニューロダイバーシティは、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、発達性ディスレクシアなどの発達特性とも深く関係している。ただし、発達障害のある人だけを対象とする考え方ではない。
重要なのは、違いを本人の努力だけで克服すべきものと捉えず、環境や仕組みを見直すことだ。例えば、文字の表示方法を変えたり、刺激の少ない空間を設けたりすることで、これまで困難を感じていた人が過ごしやすくなる可能性がある。
一人ひとりを同じ基準に合わせるのではなく、それぞれの特性を生かせる社会をつくる。そんな視点が、教育や働き方、日常生活にも求められている。
こうしたニューロダイバーシティを体験を通して学べるのが、一般社団法人超多様が開催する「みんなの脳世界2026~超多様~」だ。2023年の33展示から規模を拡大し、2026年は大学や研究機関、企業、団体による100の展示が集結する。
例えば、発達性ディスレクシアに関連する「MyTypeプロジェクト」では、自分にとって読みやすい文字のあり方を探る体験を提供。また、「聴こえの違いを感じてみよう」では、音の聞こえ方の多様性に触れることができる。
さらに、立体音響を活用した休息空間や、学びの環境を自分で選ぶ取り組み、インクルーシブ教育に関する展示なども登場。単に違いを知るだけでなく、テクノロジーや環境の工夫によって、誰もが力を発揮できる社会の可能性を探る。開催は11月7日・8日、会場は東京ポートシティ竹芝。入場は無料。
自分にとっての「当たり前」が、ほかの誰かにとっても同じとは限らない。その違いを知ることが、誰もが自分らしく暮らせる社会への第一歩になるのかもしれない。
画像提供:一般社団法人超多様