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投稿日時:2026.07.31
現代社会の課題のひとつとなっている、家族や親族の介護・看護をしながら働く「ワーキングケアラー」。社会の高齢化が進むなか、その存在はますます身近になってきている。
その実態について株式会社マイナビが、20~60代の就業者7,930名を対象に「ワーキングケアラーの実態に関する調査」を実施した。
マイナビの調査によると、20~60代の就業者のうち、働きながら介護を行っている人は6.5%。年代別では60代が8.3%で最も高く、次いで20代が7.5%という結果に。
中高年層だけの課題と思われがちだった介護だが、介護の対象は親や祖父母、きょうだいなど家庭の事情はさまざまなため、実際には若い世代にも関わるテーマであることが浮き彫りとなっている。
今回の調査では、介護を担う人の私生活での孤独感や孤立感についても明らかになっている。介護実施者のうち、私生活で「孤独や孤立を感じている」と答えた人は35.2%。非介護実施者の21.9%を13.3ポイント上回った。
理由として最も多かったのは「金銭面での不安があるため」で30.3%。続いて「生きがいを感じられないため」が26.2%、「相談できる人がいないため」が24.9%と続く。複合的な要因により、孤独や孤立を感じている現状がうかがえる。
介護は家庭内のこととして受け止められやすく、周囲に事情を話しにくい一面がある。そのため会社では普段どおりの振る舞いで、実際に抱えている負担が見えにくい現状へとつながっている。
介護実施者が企業に求める取り組みでは、「ベース賃金のアップ」が26.4%で最多となり、「福利厚生の充実」が23.6%、「有給休暇の取りやすい雰囲気づくり」が22.1%と上位に。
また昇進意向への質問では、「昇進したい」と答えた割合は48.8%で、非介護実施者の36.0%を上回っている。理由は「給与を上げるため」が58.7%で最多ながら、「責任の大きな仕事にチャレンジしたい」「自分の能力を活かすため」といった回答も非介護実施者より高い傾向が見られている。
介護をしているからといってキャリア形成を望んでいないわけではなく、むしろ限られた時間の中で働き続け、収入や役割、やりがいを大切にしたいと考える人もいるようだ。
現代の職場では、子育てと仕事の両立と同じく、介護と仕事の両立も大きな課題だ。そこに必要なのは特別扱いではなく、一人ひとりの状況に応じて能力を活かし働き続けられる環境づくりなのだろう。
画像提供:マイナビ