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ホタテ貝殻をアップサイクル。|紙や食品容器に変える資源循環の新たな形
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ホタテ貝殻をアップサイクル。
紙や食品容器に変える資源循環の新たな形

投稿日時:2026.08.31

水産物の生産に伴って発生する貝殻などの副産物を、廃棄せず資源として生かす動きが広がっている。ネッスー株式会社は、北海道で大量に発生するホタテ貝殻をアップサイクルし、紙や食品用プラスチック容器などに活用する循環素材4製品を初公開した。

北海道で年間約14.9万トン発生するホタテ貝殻

ホタテ貝殻をアップサイクル。|紙や食品容器に変える資源循環の新たな形イメージ画像

日本では年間約44万トンのホタテが生産され、その9割以上にあたる約40万トンを北海道が占めている。ホタテの加工などに伴い、北海道では年間約14.9万トンの貝殻が発生している。※

ホタテ貝殻はすでに肥料や土木資材などとして再利用されている一方、再利用のニーズには偏りがあるという。図では、貝殻の滞留による塩分の溶け出しや悪臭、景観の悪化、害虫・害鳥の発生といった地域環境への影響のほか、活用体制が整っていないことによる水産業への影響も課題として示されている。

一方、ホタテ貝殻の主成分は炭酸カルシウムで、粉砕・粉末化することで紙やプラスチックなどに配合する原料として利用できる。既存の用途だけでなく、日常的に使われる製品へ活用先を広げることが、継続的な資源循環につながる可能性がある。

ホタテ貝殻を紙やプラスチックへアップサイクル

ホタテ貝殻をアップサイクル。|紙や食品容器に変える資源循環の新たな形イメージ画像
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ネッスーは、企業や自治体から生じる未利用資源や廃棄物を資材として活用する「サーキュラーデザインラボ」を展開している。今回、その取り組みの一環としてホタテ貝殻を原料にした「印刷用紙」「紙袋用紙」「ユポ(合成紙)」「食品用プラスチック容器」の試作品4製品を開発した。

印刷用紙はチラシやカタログ、パンフレット、紙袋用紙はショッパーや包装紙などへの利用を想定。ユポはポスターやメニュー表、POPなど、食品用プラスチック容器は惣菜・弁当や菓子、加工食品の容器などへの展開を想定している。

これらは2026年8月に札幌市で開催された「環境広場さっぽろ2026」で初公開された。今後は企業や自治体などとの連携を広げ、実際の利用シーンに合わせた用途開発や品質検証、商品化を進めるとしている。

地域で生まれる廃棄物を、その土地の課題として処理するだけでなく、日常的に使われる資材へと循環させる。活用先を増やすことは、未利用資源を継続的に使い続ける仕組みづくりにもつながりそうだ。

※出典:農林水産省「令和6年漁業・養殖業生産統計」、北海道水産林務部森林海洋環境局成長産業課「令和7年度水産系廃棄物発生量等調査(令和6年度実績分)」

画像提供:ネッスー株式会社

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